腰部脊柱管狭窄症ってなに?

2018年06月9日

腰部脊柱管狭窄症とはどんなものなのでしょうか。

脊柱管(脳から出ている神経の束、脊髄神経が入っている管)や神経根管(脊柱管の中に入っている脊髄神経から枝分かれした8本の神経が入っている管)、あるいは椎間孔(神経根管が椎体の両側から出る穴)を、骨や軟部組織が要因で、狭小化してしまった状態を言います。

簡単に言えば、神経の収容管が押されて狭くなり、圧迫されている状態のことです。

症状的にはどういうものが挙げられているのか。

腰痛や下肢痛、しびれ、そして筋力低下などの神経脱落症状があります。とりわけ目立つのは間欠性跛行が特徴的です。これは5分程度歩くと、腰から足にかけて鋭い痛みやしびれ、締めつけられるような痛みが生じて、少し休むとまた歩けるようになる症状を言います。歩行と休憩を繰り返します。

具体的には、バス停とバス停の間一区間を歩くのに何度も休んだり、旅行に行ってもみんなと一緒に歩けなくなったとか、立って家事をするとふくらはぎが痛くなるなどが当てはまります。

間欠性跛行は神経性のものと血管性のものと2つに分けられます。

前者では下肢の感覚・運動障害、疼痛、しびれがみられ、立って休んでも痛みは取れません。ベンチに腰かけたり、しゃがんだりと、腰が前かがみになる姿勢で休んでいると痛みがラクになることが多いはずです。意外と自転車には痛みなく乗れるようです。乗っている態勢が前かがみになってますよね。狭窄症は腰椎の前弯(おなか側にカーブしている湾曲)が強いというものなので、前にかがめば前弯が軽減し、狭窄が解除されるという仕組みです。

後者は、遠位部(体幹から遠い部位)に強くズキズキとうずくような痛みとしびれがみられ、この症状が緩和する時間は比較的に神経性のものよりも長いとされます。神経性のものと違って、休むときの姿勢に関係なく、歩くのをやめると症状がよくなるのが特徴です。また、下肢動脈から脈が触れなかったり、皮膚の色が悪くなるなどがみられるようです。

狭窄症の悪化が進むと、所見や社会的条件など総合的に考慮して判断はするようですが、一般的に膀胱直腸障害や性機能障害、会陰部異常感覚、50〜300m以下の間欠跛行、高度の日常生活動作の制限などがみられた場合、手術を考える必要もでてくるようです。(腰部脊柱管狭窄症の場合、全例で症状が悪化する訳ではないようです。)

しかし、誰もが手術は嫌だとお考えではないでしょうか。

できるなら誰もやりたくはありません。だから、良いとされる治療をインターネットなどいろいろ駆使して探します。

優しい力だから、脳が身体を治したがります。

ボキボキ、グリグリなどの強い刺激は悪化させてしまう恐れがあります。十分注意する必要があります。

楽しい時間をあきらめる前に、まずはご相談ください。

※患者様個人の感想であり、効果には個人差があります。